夢占いとは？当たる？

夢を解釈して現在の心理や未来の出来事などを判断する夢占い

夢占いとは、眠っている間の夢の中で登場したものなどを象徴として、解釈して、現在の心理や未来の出来事などを判断する占い方法です。

夢占いの大きな特徴として、夢の中には、目で見ることができない世界や、無意識の層からの意味のあるメッセージが潜んでいることを前提に、作業を行なうことが挙げられます。

世界でも最も古い、夢占いに関する文献としては、古代メソポタミア文明のものと見られる「アッシリア夢の書」とされていますが、その後、約500年後となる紀元前1150年頃のエジプトでは「僧用聖文字の夢の書」が著されています。

夢占いでさまざまな事を言い当てる主人公ヨセフが、17歳の時に見た夢を実現させるという物語です。

その後、時代を経て20世紀に入ると、フロイトが夢に関する精神分析学の研究論文を収めた「夢判断」を出版し、夢占いは疑似科学から科学へと発展していきました。

占術の場合は、科学とは異なりますが、フロイトの夢診断については精神分析、心理学に基づいたもので、科学的な診断となっています。

この論文によって、フロイトは性的欲望という概念を中心に、無意識と夢の関係を詳細に論じて世界中に大きな反響を巻き起こしました。

さらに、フロイトと深い親交のあったスイスの精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユングは、方向性の違いから徐々にフロイトと距離を置くようになり、独自のシンボル解釈を展開することで、フロイトとはまた違った夢占いの分析方法を確立していきました。

夢占いでは、夢の中で登場した印象的なものをシンボルとして夢の中身を解釈をするものですが、東洋と西洋では同じ内容の夢でもその解釈が異なるものがあります。
そういう時にはシンボルに対する一般的な知見や過去の経験則が用いて解釈します。

たとえば、「一富士二鷹三茄子」という有名な言葉があるように、日本では「富士山」「鷹」「なすび」は縁起の良いシンボルの代表的なものとされていますが、他の地域や社会では必ずしもそうではありません。

夢を見るメカニズムは睡眠の時には体が寝ていても脳が活動し、記憶、感情を固定、消去が行なわれているレム睡眠と、脳が休んでいるノンレム睡眠があり、レム睡眠の時に無意識な個人の感情や、閉じ込められている感情、意識などが夢となって現れます。

目が覚めた時には、直前のレム睡眠の時に見た夢だけが記憶に残ります。

夢診断の方法は、夢で見たものをシンボルと考えて、それが現実に起きる事象に対してどのような意味があるのかを解釈していきます。
診断の解釈は多種類に渡って存在し、組み合わせたりしながら解釈していきます。

例えば、夢に老人が登場した場合には、シンボルとしての「老人」の解釈では、正しい道へを導くもの、知恵やアドバイスを与えてくれる人となっていますので、夢に老人が登場した場合には、自分にとってそのような存在の人であるという意味、解釈をすることができます。

そのシンボルにメッセージ性のある警告、象徴などの場合には予知夢としての意味があり、デジャヴなどは今まで経験したことがないはずなのに、いつか過去に経験したことがあるような感じがすることを言います。
これらの原因については解明できていません。

夢で見たことが実際に起こる事を正夢であり、夢で見たこととは逆の事が起こる場合は逆夢と言います。
どちらも深層心理によって未来を表している夢ですので、これらの夢は予知夢と解釈することもできます。

よく見られている夢というものがあります。
たとえば、ヘビが出てくる夢、動物が出てくる夢、虫が出てくる夢といったものが圧倒的に多いです。

ヘビが出てくる夢は、生命力や治癒力などを意味し、一方では執念深さとしての象徴でもあります。