
現在高校生になる娘の育児をしていた頃の悩みというと「神経質に育てすぎてしまった」ということです。
私自身が妊娠しにくい体質で30歳の時にやっと授かった命でした。
なので二人目は多分無理だと自分で分かっていたのでなおさら一生懸命になって育児をしていたのだと思います。
長男、長女というのは神経質な子になりがちだと言われています。
なので周囲から「あの子は一人っ子だからわがままだよね」などと言われないようにきちんと子育てしなくてはと気負いもありました。
そんな私の神経質な子育てに拍車をかけたのが住宅環境の悩みでした。
当時私たち3人家族は4世帯が住むアパートの2階に住んでいました。
木造アパートでしたが築1年目で新築同様の綺麗なしっかりとした造りのアパートでした。
しかし住んでみて分かったのはすごく上下間で音が響きやすいということです。
下の階に住んでいる人のドアを開け閉めする音、聞いている音楽の音などが筒抜けでした。
そしてさらに運が悪かったのは、私たちの下の階に引っ越してきた夫婦のご主人が音に対して非常に神経質な人だったことです。
最初に異変に気付いたのは娘がまだ赤ちゃんの頃でした。
お昼にぐずって泣いていたのですがその直後、下から「どん!」となにか床を突き上げるような騒音がしました。
最初はそれが何を意味しているのか分かりませんでした。
しかし娘がおもちゃを床に落とすと「どん!」とまた同じようにしたから音が聞こえます。
それが「うるさいぞ!」という嫌がらせだと分かった時に本当に恐怖を感じました。
娘がぐずって泣くとまた下の階から嫌がらせをされてしまうと思い焦ってしまい母乳があまり出なくなりました。
下に住む夫婦の奥さんは昼間は仕事に出ているので自分のご主人がそのような嫌がらせをしていることを知りません。
ご主人のほうは時間帯が不規則なお仕事をされているようで昼夜逆転しているような生活をしていました。
なので昼間の安眠を子どもの鳴き声で妨害されたことに我慢がならなかったようです。
結局アパートの大家さんに状況と悩みを相談して、間に入っていただき話し合いをしました。
下に住む奥さんの方が状況を始めて知って自分の夫のしたことに驚き「本当に申し訳ないです」といってくれました。
そしてその後半年ぐらいしてその夫婦は引っ越されていきました。
多分ご主人の方が音に対して敏感過ぎてやっぱり無理だったのだと思います。
娘が2歳を過ぎた頃にやっと普通の生活音で気にせず子育て出来るようになりました
。しかし2歳までの子育てがこのような状況だったのでそれは娘の性格にも多少影響していると思います。
私の方はいまだに大きな音がすると過去の嫌がらせをされた時の音とかさなりフラッシュバックして心臓がドキドキしてしまいます。
娘も同様に花火や雷などの大きな音が苦手です。
子どもの頃の育児で私が神経質にならざるを得なかったので、娘が成長した現在は出来るだけ伸び伸びと育てようと思っています。