遠距離恋愛の彼と交際していた学生時代、待ち合わせのトラブルが何度もありました。
早め行動が苦手な彼とせっかちで几帳面なわたし。
うまくいかないのも想像できると思います。
待ち合わせ場所にいつも先に着くのはもちろん決まってわたしの方でした。
彼の性格はよくわかっていたので待たされることをわかっていながら早く着いていたんです。
会いたいという気持ちの方が強く、最初のうちは待たされるのも苦痛ではありませんでした。
それを繰り返しているうちに彼はどんどん時間を守らなくなっていき、遅刻されるのが当たり前となってしまいました。
お金のない学生時代だったので、待ち合わせ場所はたいてい外でした。
雨の日も雪の日も外で待つというのは大変でした。
人が通ると「あの人まだいる」「あの人何してるんだろう」という目で見られ、それが嫌でひっそり目立たないように待っていたりして。
たまに移動してみたり…今思えばけなげな少女だったなと思います。
待ち合わせがうまくいかない原因は、彼がズボラなうえに文句を言わないわたしに甘えていたからというのが一番です。
携帯電話を持っているのがまだ当たり前ではない時代だったというのも大きいですね。
外に出てしまうと連絡がとれませんし、あらかじめ遅れそうとわかっても実家に電話するのはちょっと気がひけます。
いつも長電話で注意されているのを彼も知っていたので、電話をかけて知らせるくらいなら少しでも急いで身支度しようと思ってくれていたと後から聞きました。
せっかちと言っても好きになった以上はそういう彼を受け止めなければと言い聞かせていたのですが、さすがに何時間も待たされた時は怒りました。
寝坊が原因だったと聞き、楽しみで早めに支度をしてしまう自分との温度差を感じてしまいました。
こんなことばかりされていたらいつか気持ちが冷めてしまうかもしれないと感じたので、その思いを素直に伝えて反省してもらったんです。
彼はやはり早めに来てくれるようにはなりませんでしたが、それからは何時間も遅れるということはなくなりました。
恋心によって我慢ばかりしていましたが、時間にルーズという点以外はとにかく優しい彼だったので、全体的に考えると彼の方こそ我慢することが多かったかもしれません。
今の恋人たちは携帯やラインで気軽に連絡が取れてとっても羨ましいです。
逆に連絡を取るのが簡単すぎて、連絡しなかった時には余計に揉めそうだななんて想像してしまいます。”