西洋占星術の起源は紀元前3000年から紀元前6世紀の間
西洋占星術は、「星占い」でもおなじみの12星座を使った西洋で発展した命術です。
西洋占星術では四柱推命や紫微斗数占いのように、生年月日、生まれた時間、生まれた場所を特定して鑑定する占い手法です。
生年月日、生まれた時間、生まれた場所、における惑星位置と出生地の緯度・経度を基にホロスコープという図表を作成し、個人の性格や特質、適性などを分析します。
西洋占星術は非常に精度が高い占い手法であり、個人が生まれてから死ぬまでの間にどのような変化や成長をするのか、どのような出来事にいつ遭遇するのかといった、変動していく運命を予測することができます。
四柱推命や紫微斗数占いとともに、西洋占星術も「星」を元にして占うものである点で良く似ていますが、四柱推命や紫微斗数占いでの「星」は仮想の星であるのに対し、西洋占星術での「星」は現実に存在している天体であるところが大きく違います。
西洋占星術の歴史
西洋占星術の起源は紀元前3000年から紀元前6世紀の間、バビロニア帝国とする説が有力です。
バビロニア帝国とは、現在のイラクのある、メソポタミア南部地域で栄えた王国です。
古代の人々は、星を観察して暦を作るなどして、天文学にも通じていました。
やがて暦は農耕に活用されるようになり、豊穣の儀礼と共に星に祈りを捧げるようになりました。
そして星は神々として崇められ、星の動きそのものが天の意志、天命として見られるようになりました。
そうした中、星の動きによって運命・運気を見る占星術は合い交じって発展していきました。
その後、新バビロニア帝国を建設した民族である、カルデア人がヨーロッパやアジアにその占星術を広め、各地域で高度に発達していきました。
特に占星術や天文学を追求したのが、エジプトの都市アレクサンドリアでした。
そして時代は流れ、天文学者のプトレマイオスが集大成し、現在のホロスコープ占星術が確立されたと言われています。
ホロスコープ
西洋占星術で占うためには、まず「ホロスコープ」と呼ばれる星の配置図を作成しなければなりません。
特に、最も重要なものとされているのが、「バース・チャート」、あるいは「ネイタル・チャート」と呼ばれる、その人の生まれたときの星の配置図です。
バース・チャートにおける星の配置は、その人が生まれ持った性格や才能を表します。
占い師は、このチャートをもとに、その人の性格や運命を占っていきます。
昔はこういったチャートを作成するにあたって、星の場所を計算するために数学、及び天文学的な知識が必要でしたし、占い師が手作業で作成していましたので、ホロスコープを作成するのにかなりの時間がかかりましたが、現代では、ホロスコープ専用のコンピューターソフトがありますので、ホロスコープの作成が一瞬でできるようになっています。
西洋占星術で使用するホロスコープは、理論的に精密に組み立てられています。
様々な文明を経て発達してきたホロスコープは、実際の天体の動きを精密に再現できなければ、ホロスコープを作成することはできませんし、高度な数値計算を使わなければハウス分割や惑星の位置予測も精度を損ねてしまいます。
このように、生年月日・生まれた時刻および出生地からホロスコープと呼ばれる地球から見上げた12星座・10惑星を配置した天球図を作成し、これに基づいて占うのが西洋占星術です。
マスメディアでよく見かける12星座を基にした星座占いは、太陽のある星座のみを使用して占うサン・サイン占星術がベースであり、西洋占星術を簡略化したものですから、本物の西洋占星術とは精度も的中率もまるで違います。
西洋占星術の的中率
西洋占星術は、ホロスコープを元にして、その人が生まれながらに持つ宿命や運命を星と星とのアスペクトなどから割り出します。
そして、未来におけるその瞬間の星の配置から、どの場所で何が起きるのかを予測しますから、かなりの的中率があります。
西洋占星術は、生まれてから死ぬまでの大きな運気や運勢、未来に何が起きるかを星の配置からかなり正確に予測できる占い方法です。